物流よもやま話 Blog

嵐の8月15日

カテゴリ: 予測

多くの読者諸氏にとっては夏季休暇明けの金曜日となった本日かと思う。
しかしこれを書いているのは8月15日の明け方である。今まさに台風7号が近畿地方を直撃しようとしており、午前5時の現在、和歌山県潮岬に上陸したようだ。
当然ながら台風の進路となる紀伊半島以北エリアでは大雨と強風の警報が出ているわけで、まさに滝のような雨がわが家の屋根にはねる激しい音が長く絶え間なく続いている。

高速道路は淡路島両端の本四連絡橋が通行止めになっているものの、それ以外は速度規制ながら通行可能なようだ。しかしながら、状況によって急転変更される可能性は否めない。
東海・近畿エリアでは公共交通機関のほとんどが計画運休しているので、自動車に頼らざるを得ないと思うが、不要不急の外出や移動は控えるのが最善だろう。
滞在場所や移動区間によるにしても、帰省客や行楽客にはインケツな盆休みとなったに違いない。予定変更や足止めの憂き目に遭われている皆様には強く同情する次第だ。

なんて他人事風に書いている場合ではなく、進路や風向きや線状降水帯の発生によっては、停電や内外水氾濫の危険性が高まる今日の午後なのだ。
といっても、それに抗う術はなく、ただただ気象情報をこまめにチェックするぐらいのもんである。わが家はオール電化なので、停電すると被害甚大となるのだが、まぁ、こうなったらドタバタドキドキしてもしかたないので、せっせと原稿書きなどをしている。
と書いている机の横の窓には、シャワーのように強い雨が打ち付けて、まるで洗車機の中にいるようだ。腹は括っているつもりだが、あんまりキツイのは勘弁願いたい。

思い返してもこんな終戦記念日は記憶にない。私個人の経験では、という断り書き付きではあるが、各地での式典や墓参の映像には、路面に陽炎が揺らめいていて、炎天酷暑の様がもれなく見て取れるというのが刷り込まれている。なので、台風直撃による暴風雨で社会活動停止、といった状況には戸惑いを禁じえない。

わが業界的についてのハナシをすれば、この時期には物流量が大幅に減るので、実務上の被害や影響は最小限にとどまるはずだ。夏季休暇期間の事業者も多いようだから、偶然の巡り合わせながらも「不稼働こそ最善の防災―By永田」となっている。
交通機関同様に計画休業を積極化する動きがわが業界にも拡がればいいな、と雨音と風切音を聴きながら願うワタクシなのだ。

そろそろ原稿書きよりも気象情報のチェックを優先しなければならないようだ。
本当に大丈夫なのか?わが家。

著者プロフィール

永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。

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