物流コンサルの会社はたくさんある。
ペン(今はPCか)と口だけで勝負している会社もあれば、3PLであったり、倉庫会社がサービス拡張して、システム開発まで手がけていたり。
各社それぞれにメニューが凝っていて、「できる。デキル。出来る」「実績・信用・歴史」
などのような、誠意と熱意と規模と顧客羅列による連想訴求と商売してきた年月と。
企業物流の改善依頼は二つのパターンがその大半を占める。
ひとつは本当に問題が山積露見していて緊急手術が必要なケース。
なのに、ある程度の計画期間をかけて吟味しながら遅くとも〇年後までには、、、
去年でも一昨年でも遅すぎたのではないか?
とは言えないので、
「いやいや年内、遅くても今期の事業年度内にはやりきりましょう」
と引きつった笑顔で提案。
現場の人員配置は現状及第であっても、そこに安住せず追求し続けなければならないテーマの一つ。そしてそれは物流業務だけにとどまらない。
物流の場合には、入荷出荷の週月年の波動分析と日計総工数、延べ時間、作業者の複数能工化の進捗度によって必要総時間が算出でき、必要人員数が決まる。
物流担当者は各人が業務の中に自身のこだわりを持っている。
心掛け・心意気・信念・信条と言い換えてもよい。
それはとても大切なことで、拠り所をもたない仕事観は迷走や変節の繰り返しを生む。
物流のような「何も起こらなくて満点」、、、つまり「ゼロ」が最高値となる業務では、
見積提出の前に契約の内諾を頂いたことが何度かあった。
一般的には、ヒアリングおよび現場確認 → 業務提案と見積書提出 → 両社による内容確認 → 内容の修正 → 契約、となるのだが、稀にヒアリング時に遣り取りしていて、いきなり「お任せしたいと思っています」なんていうトップがいる。
本年もよろしくお願い申し上げます。
私生活では年賀・暑中見舞市場から撤退してはや23年。
取引先には会社が勝手に出してくれていたので、最新の名簿確認のみ。
年始挨拶は営業上の約束事として回っていた。
訪問する側も受ける側も「こういうもの」と、ほどほどの会話でそれなりに。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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