またもや倉庫の稼働時間のハナシであります。今まで何度も書いているので、もはや出涸らし感が強いのは承知しているが、まだ味も香りもしっかりしているはず。
世の中の流れを観察していると、どう考えても「労働時間短縮」はなるべくしてなるハナシだとしか思えない。なぜなら今後は国内の仕事量が減るからだ。
そのいっぽうで、見目麗しい立派なBCPなど用意できないが、停電したり回線不通の際には「オールアナログでやればいい」とはばからず言える現場は少なからずある。
今や後期高齢者かその手前の超ベテランの力と知恵を受け継いでいる幹部層や中間層がいる中小倉庫は結構残っているのだ。
作業手順書の綿密な作り込みと頻繁な微修正と定期的な総検証。
作業手順の補助となる現場掲示物や動線補助のツールの追求。
「現場憲章」とも呼べる作業手順に付帯する「約束事」の記載。
上記に類するものがあれば、相談事はあまりないはずだ。
まともな大人のいる会社なら、宝物たる新入社員をはじめとする若者が、袋小路や穴の底でもがき苦しむまま救いがない状態を長くは放置しない。
およそ乗り越えられぬであろう試練を意図的に与えたり、目的到達への経路やそれを走破するための伏線にもならぬ心身への過酷な苦行を他者に課すような所業は、仕事と人生の場数が足らぬまま馬齢を重ねた未熟幼稚な愚か者の暴力でしかない。
親の仇のようにデフレを忌み嫌うべき悪者に仕立てているが、必ずしも全否定の対象とすることはないと思っている。観光立国としての「売り物」「見世物」は国の稼ぎ頭として、海外からの来客向けに大いに売り上げをあげてもらいつつ、自国民は合理的で質実な衣食住を生活の旨とするのがよいのではないかと思う。
嵐のような集中豪雨が見舞う季節を迎える前に、水仕舞いの点検や修繕をお忘れなく。側溝の清掃や土嚢などの準備確認なら現場スタッフでまかなえる。
それから、夏前には建築業者に依頼して雨樋と排水管の点検と修繕は済ましておくべき。それだけで建屋内への雨水侵入を軽減もしくは防除できる可能性が高まる。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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