ヤードやバース前、庫内通路を往来するリーチやカウンターを操作している女性スタッフの姿が目立つ――今やそんな光景は珍しくなくなった。
その顔ぶれも、昨年まで高校生だった10代から来年には前期高齢者になると聞かされてもにわかに信じがたいほど若々しい60代まで、経歴や年齢も多彩だ。
LOGISTICS TODAYをはじめ、業界誌やWEB記事などでは、工場や倉庫の自動化や補助ロボットなどの導入に関する情報掲載はほぼ日常化している。
物流現場の慢性的な労働力不足は、今後ますます深刻度を増すだろう。
それゆえに、各業界各企業は「人間の代わりもしくは補助」となる日進月歩の利器を比較検討し、試用や採用を始めている。
物流現場で導入盛んな各種機器やシステムの話題を毎日のように眼にする昨今だが、先日もそれに関連するニュースについてのコメント記事を書いた。
ここでずらずらと並べて説明することはしないが、現場で採用される機器類のほとんどは、「人が担ってきた時間と負荷」の一部負担・代替作業をするものである。
その中でも明瞭な効果を上げているのがピッキング作業関連の各種システムや機器類だ。
前回の掲載でたくましく生きるマルチワーカーのハナシを書いたが、倉庫スタッフの面接にまつわる思い出としてもうひとつ忘れがたいエピソードがある。
それは新設倉庫のオープニング・スタッフを大量募集する求人広告への応募者とのやりとりの顛末だ。
「うちは年がら年中求人広告を出している」
という倉庫現場ばかりではないだろうが、各業種の中でも、倉庫スタッフの求人は頻度が高い部類に属するのではないかと想像している。
私自身の経験上でも、全拠点が「今週は求人広告なし」なんていう状態だった記憶がないし、むしろ「どこかの営業所が求人を出していてあたりまえ」という感覚が定着してしまっていたように思う。
NHKのサラメシが大好きだ。
今さら説明するまでもない人気番組で、読者諸氏にもファンは多いと思う。
他人様のヒルメシ事情は興味深く面白い、と感じているのは私だけではないらしい。
ちなみに一番好きなのは――あのひとも昼を食べた――で始まる「あのひとが愛した昼メシ」
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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