またもや緊急事態宣言が出された。
「三度目の正直」のようなニュアンスの政府関係者のコメントが多い。
今回こそは本気出すぞ!という掛け声に不信や徒労感を隠せなくなっているのは私だけではないらしい。と、ニュースなどで流れる街頭インタビューにうなずいてみたりする。
ときおり肌寒い日があるものの、桜の後は一気に夏に向かう――というのが近年の傾向だ。
春めいて心地よいのは僅かな期間しかなく、ゴールデンウィーク頃には25度を超える夏日が続くのは異常でも珍しくもなくなってしまった。
薫風そよぐ初夏の日、なんていうのは黄落の霜月と同様に遠い昔の風情となって久しい。
先月下旬、とある物流会社の庫内を視察させていただいた際に、現場設営のあれこれのハナシになった。
どの事業者も似たような悩みや面倒事を抱えているという感想は毎度のことなのだが、その日は庫内の無線化についてだった。
今さらながらだが、超高齢化時代に突入して久しい。
あまりにも一般化してしまっているせいか、各メディアをはじめ人々の日常会話でも普通名詞としてすっかりなじんでいる。
それならいっそのこと、幼年・少年・青年・壮年(中年)・老年(高年)という、たいしてエラクなりそうもない出世魚的表現はやめにして、子供→若造→大人→超年という明快で端的なのはいかがだろう。
先週報じられた柔道家の古賀稔彦氏の訃報はとてもショックだった。
私も大ファンのひとりで、華やかな当時の柔道界にあってもひときわ印象的で魅せる技をもつ王者だったと思っている。
バルセロナオリンピック決勝は固唾を呑んで応援していた。満身創痍の彼が、金メダルを取った瞬間の感動は今も記憶に鮮明なままだ。「今まで生きてきた中で一番、、、」と言いたくなるほど興奮したスポーツシーンのひとつとなっている。
めっきり春めいてきて、桜の報もあちこちから届く。
そしてわが国では始まりの時を迎える行事や機関が多い。
疫災によって例年通りのスタートを切れない学生や新入社員の諸君は気の毒で心が痛む。さらに悲惨なのは昨年の新卒者や新入生だ。一体いつになったら職場や学び舎で普通の活動ができるようになるのか。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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