勤労感謝の日を境に、一気に真冬モードとなった。街往く人々の装いもコート姿にマフラーや手袋が目立つ。
原油高の影響はガソリンだけでなく光熱費上昇にも直結する。暖房費のかさむ今からは家計への影響が案じられるが、国策として電気やガスなどの料金補助を一案として検討すべきだ。
「あたたかい」は万人にとってありがたく心地よいはずなので、せめて必要最低限の暖房確保を後押しする政策があってもよいのではないだろうか。
先週の掲載でラニーニャの厳冬と書いたものの、まだ冷え込みは鈍く、日中はかなり温かい。日曜日に長い散歩をしたが、長袖のシャツ一枚でも薄っすら汗がにじむ陽気だった。
秋晴れが続いて降水量が平年比大幅減のため、近畿2府2県1450万人の水瓶たる琵琶湖の水位が下がって警戒域に達しているのだとか。「警戒って、、、多少減っても琵琶湖の水はまだまだ仰山あるがな」と能天気な印象を抱いたのは私だけなのか?
なんていうことを感じつつの平穏な週末を過ごした先週だった。
先日発表された気象庁の中短期予報によると、ラニーニャ現象が発生している影響で、日本列島の今冬は厳寒となるらしい。関西から九州にかけてはその傾向が特に強いようだが、全国各地でも警戒が必要であると報じられている。
「梱包作法は激変する」という確信の始まりは、自分自身の日常生活でのとある場面での些細な気付きにすぎなかった。
漠然とした最初の予感ののち、折に触れてその思いは強まっていった。
レジ袋の有料化が実施された頃には、個配場面を想定した掲題の言葉をハッキリと意識するようになっていた。
新型コロナウイルス感染者数が激減しているという報道が日常化し、行動制限緩和のニュースが届くようになった。
かたやで第6波の発生が冬季に見込まれるという指摘も並行して存在することには、違和感まじりのモヤモヤを抱いてしまう。
「で、いつになったら収束するのじゃ?」と内心で何度となく不安な焦燥感が沸き起こるのだが、正解は誰にも解らないのだろうと思考が停止暗転する毎度なのだ。
少子高齢化による労働力不足がもたらす国家的危機。
人口減少国の消費行動には我慢と抑制が必添。
のような言葉を見聞きするたび、「うるせーなぁ」と内心で毒づくのは毎度のこと。
あまりにも単眼的悲観論やすり替え論が氾濫しているように思えてしかたないので、今後の拙文の下地説明を兼ねて、思うところを少し書いてみたい。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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