昨年の最終掲載は大晦日だったが、今年度の第一稿は年度始まりの4月1日となった。
しかしながら、年々「期初」「期首」「新年度」などの言葉が人々の話題になる機会が減りつつあり、伴う式典や催しの類も同様であると感じている
特殊要因とはいえ、コロナ禍での3回目の新年度を迎えることとなった今春は、もはや大掛かりな式典やイベントなどが無いに等しい状況が平常化しているが、無いなら無いで済んでしまうという実態にも皆が慣れつつある。
春先は気温変化が激しい。それにつけて天候不順なので、外出時の服装が難しい。
朝肌寒くても、日中は暑いぐらいの陽気。
出かける時は快晴でも午後から強い雨。天気予報は「終日好天でしょう」だったのに、、、と恨めしく空を仰ぎ見るなんてことも珍しくない。
「暑い」未満の暖気は現場にありがたいが、極端な日較差は体調管理に障り多い。
わが国で一定頻度の在宅勤務が恒常化することはもはや疑いないところだが、俗にいうエッセンシャルワーカーたちは従前どおり現場に出て働かねばならない。
言うまでもなくその中には物流現場の従業員も含まれているわけで、コロナ禍以前からの大いなる懸案事項である「現場のゴハン事情」については、ますます困ったことになっていると見聞きする機会が増えている。
戦争と疫災によって、世界中に閉塞感を伴う不安が漂っている。
まさに降って湧いたような災いの最中にあって、わが国の物流業界は縮小基調とも闘いながら利益確保に尽力せざる得ない。そんな中で欠片のような明るい兆しを模索する毎日なのだが、何をもって希望や未来を謳うべきかを考えるなら、まずは「満足の中身」を再定義する必要があるという結論に行き着く。
疫災による制限や自粛が謳われて2年余り。
しかしながら、今春以降は俗にいう ‘ With Covid-19 ’ フェーズへと進む気配に満ちている。
どこの誰かが明確に宣言したり、政府が強烈なリーダーシップと共にかけ声を発しているわけでもないのだが、私の行動圏や見聞きする情報ソースでは「どうもそんな雰囲気が強まっている」という気がしてならない。
ずいぶん前から問題提起しているハナシなのだが、物流倉庫における喫煙場所設置の是非についての所見を再度述べてみたい。
発生から鎮火までに長期間を要し、黒焦げた悲惨な残骸と化す倉庫建屋の火災事故を見聞きするたびに、脳裏に過る想いはいつも同じ――かつて喫煙者だった身としては、昨今の強硬な嫌煙推進の論調にはもろ手をあげて賛同しかねるにしても
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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