今年の最低賃金目安が妥結した。
当初の予想通り全国加重平均で31円増の961円に落ち着いたが、過去最大の上げ幅とはいえ「まだまだ抑え気味」の感は否めない。コロナ禍による足踏みがなければすでに1000円近くまで上昇していたはず、、、という内心のつぶやきが脳裏に巡るからだ。
いやはやしかし驚いた。
24日夜の桜島噴火のニュースに殊更反応してしまったのは、前週の17日に桜島・湯之平展望所を訪れ、その夜は対岸の宿に泊まっていたからだった。
鹿児島出身の知人からは火口から立ち上る煙や、尋常ではない量の降灰による被害や掃除の手間についてなど聞かされていた。
梅雨明け宣言は早すぎたような気がする。
という言葉が何度も思い浮かんだこの一週間あまりだった。車のワイパーが用をなさず、道路面が川のようになる豪雨によって、土砂崩れや住宅浸水、田畑冠水の被害が各地で発生した。
東北や北海道でも九州や四国と似たような降水被害があったことからも判るが、わが国は完全に亜熱帯化している。
しかしなんとも嫌な感じである、、、新コロ感染者数の急増、つまり第7波の到来とかで騒がしいのだ。
かといって、陽性者のほとんどが無症状か軽微な自覚症状のまま日常生活を過ごしているようなので、発表する数字の対象を変えたほうが良いのではないかと思う。
この感想は流疫の当初から抱いていた疑問でもあり、医療関係者の間でも賛否あった。
何度となく書いているが、個配便の取扱件数はあと数年でピークとなるだろう。単純に需要が頭打ちするだけでなく、ガリバーたるヤマト運輸が廉価契約の排除を強化するに違いなく、追随する佐川急便も同じ動きとなるからだ。JPに関しては個配事業自体の見直しや譲渡も含めて市場参加者としての存続自体を疑っている。
6月22日~24日、インテックス大阪で「第三回関西物流展」が開催された。
私も初日・中日は会場にいたが、館内は人であふれ、盛況そのものだった。
出展各社のブース内での実演や説明に立ち止まり聴き入る来場者は数多く、場所や時間帯によっては通路が歩きにくくなることもあった。賑わいの光景は理屈抜きでありがたく、笑顔と意気を引き出す源となるのだと改めて思い知ったのだった。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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