あっという間に10月もあと数日。のようなことを毎年言っているし、その次の言葉は「瞬きするように年末を迎える」とかなんとかである。
近年の傾向どおり、秋と夏の中間のような気候が続いているので、日中は汗ばむことも多い。
しかしながら軽装でも心地よいのは老若男女問わずありがたい限り。加えて国内外向けの観光振興策が奏功しつつあるのか、行楽客でにぎわう各地の光景をニュースで目にすることが多くなってきた。
昨今のエネルギー問題については、巷で議論活発、時には騒乱・混乱の様相だ。
気象変動は一切の躊躇や容赦なく見舞う。受動側である生物達の抗いや逃避は空しく、適応できなかった種は滅び絶えた――は万物創成期からの理である。
温暖化を人災とし、それをCO2排出規制で償おうとしていることへの小さな疑念と、枯渇する化石燃料資源の代替物として何が好ましいのかの私見を昨冬書いている。
今やレジの無人化は必達目標となりつつあるらしい。
という言葉を何度となくつぶやくようになったのは、米国の小売市況や市場参加者たちの投資主眼を知るべく情報収集することが常となってからのことだ。
わが国でも「最先端技術」「未来の店舗では」などのニュアンスのまま、来るべき明日のハナシとして取り上げられることが多いが、現段階では小売り先進国から「貴国はもはや周回遅れに近い状況なのですよ」と嘲笑されても致し方ないようだ。
コロナ禍収束の兆しが見え隠れし始めたように感じている。という私見には科学的根拠など一切なく、「なんとなくそんな気がする」というに過ぎない。
無責任で楽天的なのは承知しているが、悲観ばかりの閉塞停滞はもはやウンザリなので、勝手に明るい兆しをでっちあげては触れ回っているのだ。
コロナ収束、侵攻停戦、原油高、円安常態化という踊り場的膠着で一区切り
今日が半期末という会社は多い。
ということは棚卸時期であり、物流現場はその作業の真っただ中である。そして毎度のように各現場から漏れ聞こえてくるのは、
「あぁ、はやくRFIDなる神器がわが社にも導入されぬものか。冗長で煩雑極まりない作業が一瞬で終わるらしい。まるで夢のようではないか」という類のハナシだ。
この原稿を書いている今は20日火曜日。強烈な台風が通り過ぎ、夜明けとともに天候が回復してきた。風はまだやや強いものの、非常にさわやかで涼しく、秋の気配が漂っている。
事前の警戒報道が有効だったようで、近畿地方は大きな混乱なく連休明けの今朝から通勤や通学の日常を取り戻している。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
ご相談・ご質問等ございましたら、
お気軽にお問い合わせください。