荷主向けの物流セミナーや研修時に、物流会社とその提供サービス内容による区分のハナシをすることがよくある。関連しての質問が数多いことも毎度である。
レジュメの一部ではあるが、以下のような項目と説明書きが並んでいる。
【物流小売業】→物流業務を仕入れたい事業者向き
物流業務総合小売、EC物流業務専門店、物流トラブル防止技術販売
「2024年4月に物流危機がやってくる。モノが運べなくなる時代にわれわれはどうすればよいのか」というノストラダムス的「コワイコワイ念仏」の中身を解説してみた先週。
「わが社の社員や身内には絶対させたくないようなヒドイ労働条件のもと、安く速くモノを運んでくれる都合のいい運送屋の従業員の働く時間が減るので非常に困っている」
もう一週間、、、というつぶやきのような不肖ワタクシの愚痴はどーでもよい。
前掲に続いてのハナシを始めなけばならない。が、先週の時点ではものすごく書く気満々だった憤懣(ふんまん)まじりの主張が、週明けと同時に激しく意識低下しているではないか。
「いったい何に対して怒りや不満を抱いていたのか」を正座して思いだす作業から取り掛かり、
毎年梅雨時になるとブツブツ文句を垂れだすワタクシ。とはいえ、具体的な事象に向かって不平不満を抱いているわけではなく、単に蒸し暑く過ごしにくいのが気に食わんのだ。
「あぁ嫌じゃ」と、こんな気候にウンザリしているのは私だけではないはずだ。もはや国土の大半が亜熱帯化しているわが国なのだから、
長く心にとどまって、ふと思い出す事案がいくつかある。
私の場合、その種の回想が他人様よりも多いのではないかと思えてしかたない。中でも仕事に係るものについては「正解や結論が未だにわからぬままである」という要素が多分にみられ、今こうして書いている最中でも、低くうなりながら首を傾げて考えてしまう。
成功体験・実績列挙・経歴羅列――それは経年劣化・陳腐化・思考硬化の始まる場所。
「という言葉に目を背けたり、頭から否定してはならない労働年齢になっているのだよ」と自分自身に言いきかせること多いこの数年。しかしながらもっともらしいことを書いたり言ったりするわりには、依然としてまったく人間が練れないまま今年も誕生日を迎えてしまった。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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