いやはやしかし驚いた。
24日夜の桜島噴火のニュースに殊更反応してしまったのは、前週の17日に桜島・湯之平展望所を訪れ、その夜は対岸の宿に泊まっていたからだった。
鹿児島出身の知人からは火口から立ち上る煙や、尋常ではない量の降灰による被害や掃除の手間についてなど聞かされていた。
梅雨明け宣言は早すぎたような気がする。
という言葉が何度も思い浮かんだこの一週間あまりだった。車のワイパーが用をなさず、道路面が川のようになる豪雨によって、土砂崩れや住宅浸水、田畑冠水の被害が各地で発生した。
東北や北海道でも九州や四国と似たような降水被害があったことからも判るが、わが国は完全に亜熱帯化している。
6月22日~24日、インテックス大阪で「第三回関西物流展」が開催された。
私も初日・中日は会場にいたが、館内は人であふれ、盛況そのものだった。
出展各社のブース内での実演や説明に立ち止まり聴き入る来場者は数多く、場所や時間帯によっては通路が歩きにくくなることもあった。賑わいの光景は理屈抜きでありがたく、笑顔と意気を引き出す源となるのだと改めて思い知ったのだった。
今さらだが、運送業界の人手不足は深刻を通り越して、不可抗力的な事実として受け止められている。単なる労働人口の減少に比例しての自然減――というのは要因の一部に過ぎず、多くは業界が自ら招いた因果の報いに見舞われているのだと思う。
それはドライバーに限らず庫内作業者にもあてはまる。
最近たまにあるのは、調べ物をしていて自分の書いた記事に行き着いたあげくそのまま読んでしまい、時間を食って本来目的の進捗が滞るという間抜けな顛末だ。
実はこれを書き始める直前に過去記事に出くわし、またもやついつい読んでしまった。
それは2019年5月10日掲載のよもやま話で、手前味噌ながら再読に耐える中身なのではないかと思えるので、紹介がてら関連するハナシを書いてみたい。
ずいぶん前から問題提起しているハナシなのだが、物流倉庫における喫煙場所設置の是非についての所見を再度述べてみたい。
発生から鎮火までに長期間を要し、黒焦げた悲惨な残骸と化す倉庫建屋の火災事故を見聞きするたびに、脳裏に過る想いはいつも同じ――かつて喫煙者だった身としては、昨今の強硬な嫌煙推進の論調にはもろ手をあげて賛同しかねるにしても
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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