前掲ではヒルヤスミ無しの通し勤務や2時間以上の昼休憩を挟む勤務形態のハナシをした。
ヒルヤスミの問題はヒルメシのそれと表裏一体なので、勤務形態の多様化はヒルメシ問題に大きな影響を及ぼすのだと書いた。今や各地の物流や製造の現場で、個々の事情による一進一退を繰り返しながらも、拡がりをみせているようだ。
久々にヒルメシのハナシを書くのだが、今回はちょっと趣が異なっている。
それはヒルメシの前提条件となる昼休みの存在自体が見直され始めた、または見直したという動きが目立つようになってきたからだ。「やっと導入したか」という内心のつぶやきは、若き日に見聞きした欧米の労働拘束時間についての考え方への共感に起因している。
自社物流業務の改善と品質維持、社内研修や教育システム構築、事業会社の物流コスト評価や機能判定などが私の生業――は旧知の読者諸氏には周知のことかと思う。
そして自論たる「強い物流機能の設計・運用」の趣旨とは、必ずしも完全内製化を指すものではなく、むしろ外部委託を活用してハイブリッド運用するというのが本意なのだ。
コロナ禍収束の兆しが見え隠れし始めたように感じている。という私見には科学的根拠など一切なく、「なんとなくそんな気がする」というに過ぎない。
無責任で楽天的なのは承知しているが、悲観ばかりの閉塞停滞はもはやウンザリなので、勝手に明るい兆しをでっちあげては触れ回っているのだ。
コロナ収束、侵攻停戦、原油高、円安常態化という踊り場的膠着で一区切り
先日のニュースでまたもや「大阪府立高校の統廃合」が流れていた。
聞けば募集停止および他校統合は累計で16校もあるのだとか。子供の数が減っているのだから当然のなりゆきと理屈では理解できる。しかしながら府立高校の卒業生のひとりとしては、見知った高校の廃校記事には無常感漂う複雑な気分になる。
東北・北海道で豪雨災害、という違和感だらけのニュースを気にしながらの一週間だった。
北国で夏季に「連日の豪雨」なんて、耳慣れぬというより記憶に無い。
豪雪には十分な経験と対処の術を持ち合わせている北国の各地域であっても、今回のような豪雨に対しての備えは乏しいのではないかと察する。清掃などの復旧作業に必要な機材と労働力の公的支援は火急であることなど書くまでもないだろう。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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