企業の物流業務は外部委託が主流である。
自社倉庫運営にあたり、作業請負業者と契約したり、3PLに丸投げしたり。
言い回しや理由付けの順番に違いこそあれ、どの企業も似たような実態や本音を抱えている。
毎度毎度の私見・私感だが、EC企業の物流に対する価値観は3パターンに大別できる。
あくまでざっくりと区分しているので、足らずやはみだしが多々あることは承知している。
委託と内製の違いはあっても、物流に対する根本的な考え方や捉え方は、普段の言動の積み重ねから隠しようがない。
10年ほど前に近畿エリアのとある地方自治体に招かれた。
特産を記せば誰でも知っている市で、歴史的にも有名。
もはや記憶におぼろな「ふるさと創生事業」の際にはお手本ともてはやされたのだとか。
中核となっている市が近隣の市町村を合併し、面積も人口も拡大した。
今日が仕事納めという企業が多い。
毎年末に思うのだが、不要不急の大掃除と偉い方の演説を聴くための出勤は虚礼化しつつあるのではないだろうか。
手間がかかる・水を使う類の掃除は気候のよいGWあたりにやったほうがいい。
くそ寒いなかで冷たい水を相手に掃除する理由が暦のしきたりであるなら、個人的には
先月初旬だったか、「ユニクロがすげぇことを始めた」と知り、内容を確認してみた。
確かにすごい。TOYOTAのアパレル版をやろうとしていると感じた。
しかしながら物流業務全容からトリミングされているので、切り落とされた残りの部分が気になった。「すげぇこと」と「今までどおりのこと」の業務連動や庫内同居に支障が出るのではないか?という外野の老婆心みたいなものだが。
物流の仕事をしていると、避けて通れない出来事の一つに企業の経営破綻がある。
完全な破綻もしくは破綻処理に差し掛かった時点で、在庫保管場所の倉庫にも作用が及ぶ。
荷主企業が破産手続を開始したり、債務不履行で債権者から仮差押え手続を執行されたり、法的な手続き以前に納品元が自社商材の回収を強制的に行おうとしたり。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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