この原稿を書いている今は20日火曜日。強烈な台風が通り過ぎ、夜明けとともに天候が回復してきた。風はまだやや強いものの、非常にさわやかで涼しく、秋の気配が漂っている。
事前の警戒報道が有効だったようで、近畿地方は大きな混乱なく連休明けの今朝から通勤や通学の日常を取り戻している。もっとも交通機関の運休によるテレワークや自習を期待していた面々にとっては、気も腰も重くなりがちな朝となったかもしれない。
わが国の気象については、国土の大部分が亜熱帯化しており、四季の期間区分も大幅に修正する必要があるというのは、拙ブログの読者諸氏には耳にタコできそうなハナシだ。
個人的には下記のような区切りかたが実感なのだが、読者諸氏はいかがだろうか。
3月3日から5月3日までが春。
5月4日から10月10日までが夏。
10月11日から11月23日までが秋。
11月24日から3月2日までが冬。
もっともこの数年はラニーニャ現象が続いているので、長く寒い冬のイメージが膨らんでいるのかもしれない。想像を超える降雪量も厳冬の感を強めているようだ。
私が都市部のオフィスで働く方々よりも気候に敏感なのだとしたら、理由は関与企業の物流拠点がある郊外に通っているからだと思う。
物流部門の現場職以外の方々は、年に数度は自社倉庫内やその周辺を歩いていただきたい。
耐え難く寒かったり暑かったりであまり長居したくないかもしれぬが、現場の空気を身をもって知るのはとても大切なこと。慣れぬ作業を手伝ったり、とってつけたような労いの言葉など不要なので、挨拶以外はただただ黙したままヤードや建屋周辺を歩いてみてはいかがか。
もし貴方が迷ったり苦しんでいたりするなら、何かの一助になるかもしれない。
現場とはそういう場所なのですよ、と言い添えておく。
この稿が掲載される23日は秋分の日。そして再びの三連休が始まる日。
台風に見舞われた前半の分も取り戻すべく皆が行楽地へと向かいそうな気配に満ちている。
「大型連休はモノが売れないので、明けはさほど忙しくない」は物流屋の決まり文句であるが、今回も従来通りに事が収まるのだろう。これを書いている時点の天気予報は雨天・曇天で日中は蒸し暑いらしい。
そう聞けば前半同様に自宅近辺でノンビリ過ごすのが最良という気がする。
私的四季区分では来月上旬までは夏なのだ。
ならば悪天候で残暑の中を、わざわざ混みあう場所に突撃するのは酔狂が過ぎる。
稼働する現場にしても、出勤人員を極端に絞っていない限り、さほど忙しくない一日となるはずだ。休んでも支障ない拠点も多いように思うが、連休明けまで仕事をためておくのが精神衛生上よろしくないというのが偽らざる本音なのだろう。ならばやることをやったらさっさと終業すべきである――というのは教科書的で、実際には定時まで在社していることが常である。それならそれで、管理者なら作業手順や人員配置のシミュレーションをいろいろと考えてみるのもいいし、スタッフとの短い面談やヒアリングにあててもよいだろう。
今日から連休という方々は、うっかり失念していた片付けものを済ますとか、観ないまま長く放置している映画を楽しんだり、などがよいように思う。
私は人一倍失念事が多いので、じっくりと思い起こさねばならない。
、、、おっと、早速ひとつ浮かんだ。
誕生日おめでとうございます。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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