物流よもやま話 Blog

メジャーの進化

カテゴリ: 余談

「おっ!MLBネタか?」
と思われた方には申し訳ないが、巻き尺のハナシである。
ご興味ない方は、ここでやめておいたほうが無難であります。

おそらくきっと何十年ぶりかにテープメジャーを購入した。
この数年で仕事用の距離計測にはレーザーメジャーが主役となってしまったので、いわゆる“巻き尺”の出番はすっかり減ってしまった。
自宅用は頂き物の工具セットに含まれていた3mぐらいの小型メジャーで事足りていたのだが、「より長いタイプも備えておかなきゃなぁ」と思い始めて幾年月。
不要不急ゆえに常時失念のままながら、たまーにふと思い出す、を繰り返していた。

という日常の中、先日ホームセンターに出向いた際に「あぁ、そうだ。メジャー買わなきゃ」と思い出して、売場コーナーで品定めを始めた際の「こ、これは、、、」という声は内心だけにとどまらず、実際にこぼれ出ていたと思う。

まず、安い。
そして格好いい。
質感もなかなか。

と、まことに結構な品ぞろえに驚いたり感心したり目をみはったり。それと同時に浦島太郎的な取り残され感が沸き上がる――いつからこんな状態になっていたのだろう。
引き出す際にも巻き戻す際にも摩擦感軽微で音がほとんどしない。そして軽やかである。
そんなのが1000~2000円ぐらいで手に入る。
わが家の普段使い用なら、1000円未満のいくつかでも全然支障なさそうだ。年に数えるほどしか出番がないのだから、耐久性や堅牢性についてはあまりこだわらずともよい。

「まぁ、これでいいか」
と選んだのは1000円ぐらいの5.5mタイプ。安くて軽いけど見た目も悪くない。
ちなみに購入後二週間ぐらいたったが、まだ一度も使っていない。
「いろいろ気になるのは買う時だけ」の典型的なパターン。
ワタクシ的には毎度のことなのだ。

その日の帰宅後に最近ご無沙汰のレーザーメジャー君を取り出したら、フレームにべたつきが出始めていて、そろそろご臨終の時を迎えそうな気配になっていた。
7年以上使い倒してきたし、商売道具なので、思い切って新調しようかとアマゾンで検索してみたら、ここにも山ほど売り物があるではないか。
国産の廉価タイプか中級モデルを買うか、中国製の安くてそこそこ使えるが、突然画面が真っ黒になったり、ボタンが押し込まれたまま戻らなくなったり、、、にしとくか。
それにつけてもレーザー距離計も安いではないか。
なので迷うこと小一時間。
で、結局買わなかった先週のワタクシ。
買物時の優柔不断でいい加減なのはもはや不治の病。
とりあえず「お気に入り」に登録して様子を見つつ、セールを待つことにしよう――激安セールで有名なプライムデーは先月半ばに終わったばかりだが。

のようなしょーもないハナシを盆前のくそ暑い中で書いている次第だが、生産性や活力気力など酷暑の前ではすぐに溶解してしまうのでご理解ご厚情をなにとぞ。
今回に限らず、おそらくきっと今月中はろくでもないハナシしか書けそうにありませぬので、気に障るであろう読者諸氏は来月まで無視してください。
かといって9月から有用で興味深いハナシが書ける、などというお約束など間違っても出来かねますので、悪しからずご了承くださいませ。

暴風雨と酷暑のかわりべんたんは心身に過酷すぎるので、社会全体で「酷暑休暇」「暴風雨警戒休暇」の普及と定着を推し進めるよう切望いたします。
夏季休暇の長期化は社会生産性から考えても合理的ではないかと思いませんか?
行政や企業のエライ方々殿。

著者プロフィール

永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。

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