先週の掲載でラニーニャの厳冬と書いたものの、まだ冷え込みは鈍く、日中はかなり温かい。日曜日に長い散歩をしたが、長袖のシャツ一枚でも薄っすら汗がにじむ陽気だった。
秋晴れが続いて降水量が平年比大幅減のため、近畿2府2県1450万人の水瓶たる琵琶湖の水位が下がって警戒域に達しているのだとか。「警戒って、、、多少減っても琵琶湖の水はまだまだ仰山あるがな」と能天気な印象を抱いたのは私だけなのか?
なんていうことを感じつつの平穏な週末を過ごした先週だった。
コロナウィルス感染者数が減じて久しい。
近畿エリアでも6府県の半数が「感染判明者数ゼロ」という日が増えてきた。
と同時に、飲食や観光産業支援事業、、、いわゆるGo Toトラベル/イートの再開が取りざたされることが多くなっている。現段ではあくまでうわさや予想でしかないが、来年2月ごろからの実施が有力なのだとか。前回の利用実績に基づき、今回は補助適用のルールが変更されるらしいなどと耳にするが、おそらくほぼその予測のままに運用されるのだろう。
航空や鉄道をはじめ、観光業の累積赤字は重く、一刻も早い事業回復は火急だ。言うまでもなく、国内での往来制限が緩和された後も、感染抑制が維持されれば、やっと業の本丸ともいえる海外からの観光客受け入れと運ぶはずだ。それはデパートをはじめとするインバウンドの復活を意味している。
関係各位の期待は高まるばかりだろうし、街の賑わいも一気に増すに違いない。観光客が増えれば、以前のとおりの混雑や往来でのマナーの乱れに辟易することもあろうかとは思う。
しかしながら、つい最近まで全国各地で目にした、人気の失せた繁華街や観光名所の寒々しさを思い返せば、多少の我慢や不本意は黙して受け入れなければならないと納得できる。
で、自分自身についてを考えてみる。
旅行には是非行きたい。あちこち行きたい。なるべく安く、できればお得に行きたい。あまり混雑しない日に行きたい。というのが今の実感だが、仮に来年2月にGo To事業が再開するとして、それまで待つのか?と迷っている。
土日祝祭日の割引率が低く抑えられたり、ある程度名の知れたホテルや旅館なども一定以下の補助率になったりするかもしれない、、、とWEB上では予想にぎやかだ。
あまり勘繰りたくないが、補助事業の開始に合わせるように、現在よりも交通宿泊費は高くなるだろう。全部が全部ではないにしても、相当数の宿泊施設や交通機関が、補助額相当分程度の値上げ――実はコロナ禍以前への値戻しでしかないのかも――を施すのは前回のGo To事業実施時と似たり寄ったりとなるに違いない。ならば、、、、、
やっぱりとっとと今現在の値段で予約して、なるべく早く旅に出ようではないか。
という本掲載日は飛び石連休前の金曜日。
書いている今は16日の火曜日。
年内ならかろうじて飛行機も新幹線も割引があるし、ホテル・旅館も割安感がある。現地で利用するかもしれないレンタカーも安いままだ。JTBなどで個人パック的な申し込みをすれば、クーポンなども適用されてリーズナブルである。
Go To事業再開待ちで出控えの心理もあいまって、まだ比較的すいているこの時期に思い切って旅に出ようと思う。
モチロン徹底的に感染予防を心がけての旅とするつもりだ。
「善は急げ」と都合よく考えて、出かけてみようと思う。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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