今年も半分が過ぎた。
のようなことを、毎年7月の第一掲載では書いているような気がする。
そしてまもなく梅雨が明けるだろう。例年と違うのは、下旬に東京オリンピックが開会するという点だ。開催についての意見が種々さまざまであることは承知しているが、読者諸氏はすでに食傷気味と察するのでたくさんは触れない。願うのは出場する選手と現場で運営を支えるスタッフの方々へのケアとサポートを第一に、ということばかりだ。
初心者マークの物流人が陥るトラブルの最右翼にあるのは、物量の把握の甘さだ。
データから机上計算して、図面等に落とし込んで「支障ない」としていた移転や拠点集約作業の当日、現実の物量に圧倒されて、事前作成した計画表や工程表がまったく機能しない。
つまり目論見がことごとくズレて、作業開始直後から時間割が破綻。否応なく現場任せのマンパワーむき出しのやっつけ作業が連続し、修羅場鉄火場に、、、などはその典型だ。
業務に支障がない時間帯や日取りに限って言えば、雨の日のひと気ない倉庫を眺めることは大好きだ。
夜明けや日没直前の音の消えたヤード。
梅雨や秋雨に包まれるような建屋の静寂。
独りたたずみ過ごす時、それらは穏やかで優しい雰囲気を恵んでくれる。
本来なら、本日あたりは新しい環境についてなどをアップロード、、、となるはずなのだが、NTT西日本の回線工事ドタキャン(工事予定日の3日前にスマートフォンに着信したのは「工事中止と変更日は未定」というものすごいショートメール)で、まさかの「ネットもテレビもない生活」状態に陥っている。
先週稿にあるとおり、本日は転居のため仕事を休んでいる。
というわけで、これを書いているのは三日前なのであるが、ちょっと前までは書き上げてから一か月ぐらいの余裕をもって掲載されることが常だった。
いったいいつからこんな自転車操業状態に陥ってしまったのだろうか。
この数週間ひたすらに家内清掃と物品整理に没頭している。
実は来週転居を控えており、その準備として荷物の処分をあれこれやっているのだ。
主として衣類と雑貨、それから食器と事務用品などをまさに取捨選択しているのだが、この作業が苦行ともいえるほど辛く優柔不断との闘いとなっている。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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