物流倉庫の実稼働はパート従業員で成り立っている。
組織的には正社員が運転し、車掌の役目も果たしているバスのように見えるが、実は乗員であるパートさんたちが降りてしまうと物流現場というバスは運行できなくなる。
社員だけで動かすと、すぐに事故を起こしたり、出端にエンストしたり。
車庫入れさえまともにできなかったりする。
「対前年」とはあらゆる経営指標の比較に最も用いられる表現。
反面それが企業の本質的な数字把握を鈍らせている原因であることが多い。
昨年対比というのは、相対比較であって、売上にしても利益にしても経費にしても、「なぜそうなるべきなのか」「なぜそうなったのか」は、もう一歩踏込んで解析しないと判明しない。
営業倉庫にいた頃の記憶から消えない仕事。
それは圧倒的に「できなかった案件」が占める。
単純に見積負けしたり営業負けしたりは悔しさを芯とする「わすれまじ」なのだが、そんなのは少しばかりしかなく、残りの大半が「したいけど無理だった」だ。
泣きながら撤退と胸中しんどかったものばかりが記憶に残る。
もし私が現場作業をするなら、どの業務をしたいか。
なんてことを何度か考えたことがある。
「全部向いていない」と思った知人の諸君、次に会うときはセッカンさせてもらう。
、、、、、実際向いていないような気もする。
物流改善の入口と出口。
入口が多くて3。(5と言ってきたが、近年減ってきた)
出口は2。
これが経験上の実感。
事業者側の説明は十人十色であるし、業界云々が加わると会社の数だけ入口があるように聞こえる。
入口とは現状のパターン。
資材のことが頭に浮かんだので、忘れないうちに書いておく。
ここでいう資材とは物流現場にあるそれであって、その他業務に必要なものは含まれない。
あまり意識しないところかもしれないが、梱包資材はかなり成熟した分野。
物流屋が言う「資材屋さん」は現場対応型の営業を主としていて、規格や強度、ロットについて素晴らしいレスポンスで提案と見積を揃えてくる。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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