物流よもやま話 Blog

ロジ・ターミナルとフォーチュンクッキー

カテゴリ: 余談

掲題であきらかですが、今回は完全に余談であります。
物流のかしこまった技術論や方法論のハナシは一切出てきませぬ。
なので物流情報収集目的の方々はスルーしてください。
ただの「自己流よもやま話」です。
昨年の勤労感謝の日以来、久々の雑談・余談の回としますので、読前にご了承を。

物流のハナシばっかり書いていると、当の本人が「面白くねぇなぁ」と言いながら、かなり書き進んだ原稿を全削除してしまうような発作的逃避行動を招くことが多々あるので、こういう回はガス抜き、もしくは潤滑油的に必要とご理解いただければ幸甚であります。

「あんたいくつなの?」と呆れられるかもしれないが、ムシャクシャしたり嫌なことがあったり落ち込んだりしたときには、よくこの映像を観る。(音が出ます)
個人的はパパイヤ鈴木氏の振付が贔屓であることも大きい。
子供時代の「キャンディーズを聴くと元気になる」的な想いと重なる。
終わりを迎える平成の子達にはその連想が理解できないかもなぁ。
とブツブツ言いながらではあるが、明菜やKYON2世代以上が激しくうなづきながら同意してくれることを確信しつつ書いている。

MTV世代のど真ん中で、まぁまぁ目と耳が肥えていると自負しているので、この手のPVにはうるさいほうだと思う。
おっさんの偏った色眼鏡というわけはないのですよ、とちょっとだけ言い訳しておく。
その証左を当てつけるような年甲斐ない行動はさすがに、、、、、
などと前置きしても結局はするもんなぁ。
そのあたりの揺れ動く心情をどうか解ってほしい。

若者たちよ、たとえばこれを知っていますか? (音が出ます)
こんな奇跡のようなセッションの映像を日本初公開の日に観たときにはふるえるような感動と涙が止まらなかった。
「ありえない」という言葉以外の語彙を持たない不勉強で教養のない貧乏学生の自分がもどかしく恥ずかしかった。
ちなみに「各パートのボーカルは当然ながら、バックコーラスも全員言えますか」と若者たちに問いたいし、その回答が「当然である」ならば、オッサンはものすごくうれしい。
今でもアカペラで歌えるし、「何百回泣くねん」と自己突っ込みを入れながら観返す。
(そんなオッサンやオバハンは多いらしく、再生回数は一億回をゆうに超えている)

若者たちよ、たとえばこれを知っていますか? (音が出ます)
今ある音楽系群舞の偉大な指標となった実質3分弱程の踊りなのだが、35年以上経ってもこれを超える映像を観たことはない。イメージがZTTレーベルの二番煎じという批評も少なくないが、私はこれはこれと気に入っている。
(ちなみにFrankie Goes To HollywoodやPropagandaも大好きである)
気の短い人は4:40あたりからどうぞ。
8:30過ぎからは言葉を失う数分間となるので、ぜひお楽しみいただきたい

若者たちよ、たとえばこれを知っていますか? (音が出ます)
コットンクラブとこの時のダイアン・レインは最高に魅力的である。
演出と映像的にはベタすぎてやや辛いのだが、映画そのもの(監督はウォルター・ヒル。ウィレム・デフォーの出世作品でもある)の評価はそっちのけで、この曲目当てでサウンドトラックを求める若者の予約が殺到し、長期間品切れが続出したと記憶している。
ちなみに歌っているのは別人である。
ダイアン・レインは音痴で歌下手なので、巧妙な口パクなのだというがっかりなネタバレが世界中の若者を深く傷つけた。
ジャック・ニコルソンが演じた「The Postman Always Rings Twice」(1981年)の時の ジェシカ・ラングといい勝負で美しい。
(個人的には他の作品の彼女達にまったく興味はない)

蛇足極まりないので強縮だが、大好きなジャック・ニコルソンつながりで更に書き足せば、「恋愛小説家 原題:As Good as It Gets」の主人公にとても似ていると何人かの方々から言われたことがある。(容姿と極度の潔癖症以外とのことわりありだが)
しかし劇中のヘレン・ハント演じる小気味よい「オトコマエのイイオンナ」と感心するような人がいたとしても「You make me wanna be a better manとは告白しない。
私の好きな女性はちょっと違うタイプなのだ。
なんていうことはどうでもよい。

リンク先はすべて公式サイトであるので、拙ブログへのご来訪者の皆様は何度でもご覧くださってなんら支障ない。
歌唱力やらの云々を面倒くさい能書でケチをつけるようなハナシはどうでもよい、とバッサリ切り捨ててしまう独善偏向が多分に含まれていることも併せて記しておく。
そんなことを言えば、B.B.キングやサッチモやジェリー・ルイスやボブ・マーリ―、その他多数も全部否定することになる。
人を元気づけ、感動させ、涙させるものはそれだけで正しい。
と老害交じりの照れ隠しの強弁も追加させていただく。

物流は「群舞」「合唱」「合奏」と同じだ。
全員がそれぞれの立ち位置で懸命に踊り、歌い、曲を奏でる。
たまには間違えることもあるし、自身が満足できない評価になることも多い。
不本意な指摘やダメ出しが得心ゆかない理屈で強いられるようなことが無いとは言えない。
そうであっても、始まりから終わりまでの「通し」をどう仕上げるかが絶対の本筋。

個々の処理能力のパフォーマンスが全体のレベルに作用する事実は認める。
しかし、業務フローから逸脱した自己解釈の作業や生産性の顕示、必要ない他者への干渉と会話、周りが違和感を覚えるような発言と行動などは排除すべきと断言する。たとえその個人の作業能力が高くても。
舞台上での仕上がりは統一に従った調和。
救いのない破綻や自己本位丸出しの難解が好きならアングラで演じればよい。
物流現場はれっきとした表舞台。「裏方」「縁の下」というエンドクレジットは表舞台の最後に紹介されたり理解されたり改めて認識される沈黙の重要機能。
営業の最終仕上げを縁の下で支えるスタッフはその場所に誇りと気概を持ってほしい。
観客である「お客様」に対しての熱意と誠意と仕事の仕上がりを、まったく意識させることなくさりげなく、違和感や戸惑いのラインを上回っているところまで高めるようにする覚悟があるのかが物流現場に身をおく玄人の矜持となる。

弊社も、アクセスすると前向きになったり、迷いや惑いが消えたり、長年の疑問や不信感が払拭できるコンテンツを用意したい。
面談や電話、メールなどでのやり取りの際には「話してよかった」と思っていただけるように鋭意心掛けたい。
「物流で困ったりつまづいた時にはロジ・ターミナルに」と思われる会社でありたい。
簡単でないことは承知している。
しかしあきらめる気はない。
顧客が望むことなら、先にあきらめることは許されない。
「できない」は「やらない」と同じだと自身に言い聞かせて生きてきた。
何らかの糸口や隙間を見つけ出して拡げ、そこから迷いや錯誤や混乱の渦中に飛び込むような仕事がしたいと思っている。

身勝手で独りよがり極まりないが、使命感のような確信をもって仕事をしている。
「縁の下」「裏方」と評される物流機能。
その中身と凄みを数多の人々に理解してほしい。
と密かに画策している毎日なのだ。

著者プロフィール

永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。

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