物流よもやま話 Blog

まずはお見舞いであります

カテゴリ: 信条

能登半島地震による被災者の皆さまとそのご縁者の方々に心よりお見舞い申し上げます。
一刻も早い復旧を心からお祈りしております。
被災地においてはせめて天候が穏やかでありますよう願ってやまぬ次第です。

めでたくないこと尽くめで始まった2024年のわが国。
自然の営みによる甚大な災害と人間の営みによる大事故が立て続けに。

書くこと自体情けないが、ごく一部ながらも幼稚で悪質な風説を流布したり、滑稽な終末論や非科学的で根拠ない因果関係の発信は言語道断であり、法に拠る厳罰が相応しい。
被災地泥棒などの狼藉には一切の酌量なく逮捕して有無を言わせず実刑を。
即応する法が無いなら即刻整備すべきだ。

まずは人命救助と被災者保護・支援、そして社会機能復元を官民協力して急がねばならない。
その中で物流機能の果たす役割は多大で重要なことは当然ながら、指揮系統や情報伝達ルートの整備・認知・共有がイロハのイとして肝心となる。支援物資が潤沢に用意されているにもかかわらず、一向に被災地の適所に届かない、もしくは必要物の情報が支援機能側に正しく伝わっておらず、結果として支援効果の低い中身となってしまう――という過去の事例が活用されて、同じ轍を踏まぬよう祈る。

陸路にこだわらず海路と空路の併用も是非励行してほしい。役所間の縦割りを超法規的に一時解除すれば、過去にない柔軟性をもって被災者救済・被災地復興に臨めるはずだ。
ここでやらねば内閣の存在価値を心底疑ってしまう。国民のための政府であり官庁であり地方自治体なのだから当然の答となるべきだ。

公私ともになじみ深くかかわり多い北陸三県と上越・中越。
美しい景観と食材の宝庫たる豊かな土地と海。そこで確かな暮らしを営む人々たち。
大地の揺れが収まり、復興への動きが全域で始まる時を祈り待つ。
被災地の皆様、どうかお心を強く、何よりもご自愛専一のほどを。
他者への依存に躊躇はご無用。今こそ大いに助けや救いを訴えていただきたい。

気象予報の額面通り、暖冬を心から願う。

著者プロフィール

永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。

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