あくまで内々のハナシなので、小咄程度に読み流していただきたい。
のような前置きが拙稿には多いような気がするが、どうかご容赦を。
もし貴社が「ちょいと大きめの倉庫を新築したい」なんて思い立って、ゼネコンに見積依頼したら、、、概算額はいかほどになると予想されるだろうか。
ひと昔前なら「2000坪4層で8000坪ぐらいの建屋なら坪40万以内に抑えて、、、」なんていう会話を耳にしたものだった。ついでに書けば、大手ディベロッパーが建てる20000坪超の大型倉庫なら坪25万以下だった、、、というのは日本昔ばなしに掲載されそうな時代になっている。
業界をとりまく諸事情について「仔細ではないがあらかた承知しているつもり」の読者諸氏とはいえ、おそらくきっと事態は想像を超えるえげつない状況と感じるはずだ。
建築コストの坪単価以前に、請け負ってくれるゼネコン探しが至難の業なのだとか。
またようやく見積してくれる先が見つかったとしても、
「着工は5年後以降、相見積もりならうちはお付き合いできかねますので、他社にどうぞ」
というのが、足許を見るような“高飛車”ではなく“やむにやまれぬ本音”となっているらしい。
泣きっ面に蜂では表現が足りぬ告知はさらに続く。
驚愕と唖然で自失気味の身をさらに襲うのは「10000坪ぐらいなら坪100万円以上の可能性もありますので、お含みおきください」という「いったい何のハナシをしているのだろう」と脳みそが白濁してモウロウとする注射を打たれたかのような、、、という小咄はあんまりオモロクないかもしれないが、もはや疑いようのないノンフィクションかもしれませぬ。
信じるか否かは読者諸氏側の領域にあるので、ここではハナシの真偽や内容の信ぴょう性についての追加記述はしない。
書いている本人が「ほんまかいな」とつぶやきながらキーボードを打っているぐらいだから、事の真相も怪しいと切り捨てられてもいたし方ないと思う。
私自身、世間バナシのネタとしてはなかなかよいと思っているが、エビデンスを追求したい御仁は、ゼネコンに見積依頼なさるのがよろしいかと。
今現在、スーパーゼネコンや中堅建設会社で現役バリバリの知人友人がいないので、書いていてちょっと寄る辺ない。全部が全部スットコドッコイではないにしても、「それは建前で裏では…なんてことがあるのでは?」などと疑心暗鬼になったり。
しかしながら違う情報源からは、、、
と、限がないのでここで脱稿。
ネタが滑るなら苦笑いで済むが、口が滑るのは笑えない。
皆様もお気をつけください。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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