アナログ環境での誤ピック防止策
(機械部品製造・物流課長)正社員5名とパート従業員11名で倉庫運営しています。
出荷ミスが週に3~5件程度あり、取引先からクレームが絶えません。工場設置の大型機械やプラントの消耗品などが取扱品目の大部分なので、誤納品はお客様の製造現場の稼働に直結します。
パーツによってはバーコードなどのデジタル管理ができないものも多数あり、ピッキングミスの防止に手が打てません。こんな事例は他社でもあるのでしょうか?
ご質問の事例ですが、山ほどあります。
大手のパーツメーカーや部品商社などでも現場工夫の連続で「ゼロ」に近づける努力を絶やしません。そして、バラピックを行いながらミスゼロになっている会社はありません。
たとえばですが「名刺サイズの小箱に入数100個」という小さな部品にバーコードを貼付することは不可能です。
なので、5個とか10個という単位でPP袋に小分けしてシール貼付でバーコード化する、などの手間とコストをかけての対処策で業務をこなしている実態がほとんどです。顧客に入り数の理解を得なければならないために、営業部門に負担がかかったり、反発を招いたりすることも多いと聞きます。
結論として、上述した類のデジタル化への投資や顧客説得が難しいのであれば、現状の環境を受け止めて、アナログでも誤ピックしない仕組みや、梱包時にもエラー検出できる業務フローを考えるべきです。
2019.7.19追記:関連記事「経営の隠針「現場の底力」もご参照ください。
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