九州に長居する台風の被害が気になる週末となった。近畿圏では明日が雨のピークとのこと。遠出せずに自宅で過ごすのが最善、、、という方が多いのではなかろうか。
この20数年来の自分勝手な季節区分に「憲法記念日から文化の日までが夏」というのがある。
かつては「あなたは暑がりだからなぁ」と周囲からの失笑を買うばかりだったが、令和の始まりあたりから似たようなことをいう人たちが増えだした。さらには「極論すぎる」と嘲笑もんだった“列島亜熱帯化説”も今や珍しくないハナシとなっているらしい。
とはいえ、ワタクシにありがちな「化学的要素ゼロ」「統計的根拠皆無」の典型で、ただただ「暑いのは嫌なのじゃ~」と愚痴り倒しているうちに思いついただけなのだ。
当然ながら予見や慧眼の類からは遠いことも添えておく。
「桜が散ったら夏。4月~6月が初夏。7月~8月が盛夏。9月~10月が晩夏。お盆あたりが酷暑のピークになるので、墓参りなどは避けるほうが無難。ご先祖様のお帰りも、クソ暑い8月はパスして、秋分と暮れと春分だけになさるに違いない…知らんけど」
のように皆で信じ、行動すればよいのに、、、と無宗教で先祖を拝まぬワタクシなどは安直に考えたりするが、世間一般や真宗以外の宗教屋さんたちはそうもゆかぬのかな。
ずいぶんと宗教離れが進んだとはいえ、やはり依然としてワタクシのような考えや言動は不謹慎で不道徳だとなるのかもしれん。それはそれでいたし方ない。
墓参りに行って墓前で倒れて救急車、のような事態を聴くたびに、毎回毎度「なんだかなぁ」という微妙な味の唾液が口中に拡がって複雑な心境になるのがシンドイだけなのだが。
墓参りは朝間詰から早朝、もしくは夕方から夕間詰まで。
日中の墓参の際には草むしりや墓石清掃は禁止。そーっと墓石に近づいて、そーっと墓前で拝んで、そーっと帰路に。のような行動規範的心得を流行らせたらどうだろうか。
てなことを書いていると、これまたあちこちから叱られそうだなぁ。
不快にお感じになった読者がいらっしゃるならお詫びする。他人の信じるものや大切に守り続けているものを否定したり攻撃する意図は皆無なので、ご理解のほどを。
こんなハナシを書くのも、ひとえに気象変動による庫内稼働時間の見直しを、長きにわたりずーっと考察し提唱しているからなのだ。
関与先とも数多のシミュレーションを行い、生産性との折り合いを細かく検証し続けているが、たどり着いた結論のひとつに「社会規範と行動様式の変化」が挙げられている。
つまり今までの「あたりまえ」「常識」「普通」とされてきた時間割や時間区分や休暇や稼働日・稼働時間の根本的な改変は必至であり、それに伴って多くのルールが変わる。
そうなれば倉庫稼働時間の見直しや働き手への訴求も相応の内容となるはず。
高温時間帯や高温期間を回避しての生活様式とそれに準じる労働形態が一般化するのはまず間違いないだろうから、早めに手を打つべきは何なのか?を考えておくべき。
列挙した項目別の優先順位を自社なりに振るなら、その具体はいかに?
という議論を何年も重ねてきた。
「この数年は9月半ばに残暑見舞いが実感に近いよなぁ」
「銀杏と紅葉の見ごろは師走に入ってから」
「桜の開花前に夏日連発」
のような近年なのだが、もはや異常ではなく通常とするべき。
より長く、より過酷な夏季の拡がりは当面続くようだ。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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